[レポート] ワークショップセッションENT302:余計な支出を抑える #reinvent

[レポート] ワークショップセッションENT302:余計な支出を抑える #reinvent

re:Invent 2018のワークショップ「ENT224-End Extra Spending」のレポートです。AWS 流 Cloud Financial Management Frameworkを学びます。
Clock Icon2018.11.27

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はじめに

本記事はAWS re:Invent 2018のワークショップ「ENT224-R - [REPEAT] End Extra Spending: Hunting for Increased Value through Cost Optimization」のレポートです。

このワークショップを通じて、利用費を支払う側、利用費を発生する側の双方にとって、限られた予算をより効率的に使うための、AWS 流 Cloud Financial Management を学びます。

セッションについて

セッション概要

This is a workshop that could pay for itself. Aimed at IT, development, and finance teams, this workshop utilizes AWS services and best practices to implement a cost-management strategy, including governance, monitoring, controls, and optimizations. Attendees will leave this workshop with actionable tasks they can implement as part of their cost-management journey.

スピーカー

  • Jarred Clore - Business Development Manager
  • Levon Stepanian - Business Development Manager, Cost Optimization, Amazon Web Services

セッション資料

ワークショップ資料

https://s3.us-east-2.amazonaws.com/ent224-workbook/Workshop-Lab-Exercises.pdf

アジェンダ

  • 目的
  • 概要
  • Cloud Financial Managementフレームワーク
  • ワークショップエクササイズ
  • 関連セッション

Cloud Financial Framework

クラウドの利用が一般的になるにつれ、企業のクラウド投資額も増えます。

利用費を支払う側、利用費を発生する側の双方にとって、限られた予算をより効率的に使うための、フレームワークです。

Exercise #1 – Set up a Cost Optimization “Team”

financial operations のためのエクササイズです。

AWS 利用費を確認し、分析、最適化するための権限を有するポリシーを作成し、そのポリシーが与えられた、IAM ユーザー・グループを作成します。

利用AWSサービス

  • IAM

Exercise #2 – Manage Resource Creation

financial operations のためのエクササイズです。

作成されるAWS リソースをIAM ポリシーで制御する方法を学びます。

最終的には、EC2 のリージョン、インスタンスタイプで制限します。

{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Effect": "Allow",
      "Action": "ec2:*",
      "Resource": "*",
      "Condition": {
        "ForAllValues:StringEquals": {
          "ec2:Region": "us-east-1"
        },
        "StringLikeIfExists": {
          "ec2:InstanceType": [
            "t2.*",
            "m5.*",
            "*.nano",
            "*.micro",
            "*.small",
            "*.medium"
          ]
        }
      }
    }
  ]
}

利用AWSサービス

  • IAM

Exercise #3 – Create Budgets for your Business

Forecasting & Planning のためのエクササイズです。

IT ファイナンス部門に勤めていると、各プロジェクトの費用が予算通りか気になります。

このエクササイズでは、そのような部門向けに、利用費の消化が予定よりも速いペースで進んでいる場合、通知する仕組みを学びます。

利用AWSサービス

  • Billing:Budgets

Exercise #4 – Pricing Models – RI Report

Forecasting & Planning のためのエクササイズです。

AWS には年単位の契約をすることでオンデマンドインスタンス料金に比べて大幅な割引を受けられる、リザーブドインスタンス(RI)という仕組みがあります。

Cost Explorer を利用して、RIの推薦購入レポートを生成する方法を学びます。

利用サービス

  • Billing:Cost Explorer:Recommendations

Exercise #5 – Resource Sizing – Trusted Advisor

Measurement & Accountability のためのエクササイズです。

予算を管理する側向けのエクササイズです。

利用頻度の少ない EC2/EBS リソースを Trusted Advisor で調べる方法を学びます。

利用サービス

  • Trusted Advisor

Exercise #6 – Right Sizing – INSTRUCTOR DEMO

Cost Optimization のためのエクササイズです。

EC2 を例に、インスタンスタイプを変更してサイジングする方法を学びます。

利用サービス

  • EC2

Exercise #7 – Launch a Spot Instance

Cost Optimization のためのエクササイズです。

AWS リソース作成側向けのエクササイズです。

AWS には需要に応じてダイナミックに利用費がかわるスポットインスタンス問者が存在します。

スポットインスタンスを使い、開発時の利用費を抑えたり、本番環境でオンデマンド・RIよりも安くインスタンスを利用する方法を学びます。

利用サービス

  • EC2

Exercise #8 – Monitor Cost – Cost Explorer

Measurement & Accountability のためのエクササイズです。

予算を管理する側向けのエクササイズです。

Cost Explorer はコストを管理する人にとって、大切なツール(friend)です。

重要なレポートはテンプレートとして用意されています。

その一つを使い、EC2の利用費のスパイク原因を探索する方法を学びます。

利用サービス

  • Billing:Budgets:Cost Explorer

Exercise #9 – Monitor Cost – Billing Reports

Measurement & Accountability のためのエクササイズです。

AWS の詳細な利用明細を調べるには、Cost and Usage Report(CUR) を利用します。

このレポートの出力方法を学びます。

利用サービス

  • Cost and Usage Report

Exercise #10 – Monitor Cost – CUR, Glue & Athena

Measurement & Accountability のためのエクササイズです。

CUR は出力カラムが動的に変動します。

出力された CUR レポートを AWS Glue Data Catalog に登録し、分析できるようにデータカタログに登録します。 さらに、登録されたカタログを利用して、Athena で SQL 問い合わせする方法を学びます。

利用サービス

  • Cost and Usage Report
  • AWS Glue Data Catalog
  • Amazon Athena

Exercise #11 – Monitor Cost – Athena & Queries

Measurement & Accountability のためのエクササイズです。

Athena(内部は Presto)を利用すると、高速に対話的なデータ探索が可能です。

CUR に対してユースケース別にどのような SQL を投げればよいのか学びます。

利用サービス

  • Cost and Usage Report
  • Amazon Athena

補足

CUR の出力とそのカタログ化

  • Exercise #9 – Monitor Cost – Billing Reports
  • Exercise #10 – Monitor Cost – CUR, Glue & Athena

は、2018/11/15 に発表された次の機能を利用すると、シンプルに実現出来ます

AWS Cost & Usage Reports Add Amazon Athena Integration, Apache Parquet Output, and Report Overwrite

最後に

本ワークセッションを学ぶことでCloud Financial Management フレームワークの各切り口に対して AWS では具体的にどのようにすればよいのか学べます。

コスト管理が未着手なAWS利用者は、ぜひこのワークショップ資料をご一読ください。

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